クラゲの人体への影響は、害として、刺されることによる手足の腫れと筋肉痛、および毒による頭痛や吐き気があり、ときには呼吸困難にまで至ることもあります。
それとは別に、クラゲが原因でくしゃみを引き起こす場合があります。
くしゃみは、体が外から侵入してくる異物や外敵に示す防御反応です。
鼻に入ってくる異物が鼻の粘膜の神経を刺激するため、体は異物を外に追い出そうとして、くしゃみを出すのです。
くしゃみは体を守る行為であるといえますね。
この異物がクラゲの場合があるそうなんです!
くしゃみの原因となるクラゲ
くしゃみの原因となるクラゲにアカクラゲがいます。
アカクラゲは、長いもので2mもの触手を50本くらい有し、触手は1本につき1億個の刺胞という毒を発生する刺糸をもちます。
人がこの触手に触れるとひどい腫れに見舞われます。
アカクラゲの刺糸はアカクラゲが死んでも毒素を維持し、海岸に打ち上げられたアカクラゲが乾燥して触手がちぎれて刺糸が空中に舞い、人の鼻に入り込み、くしゃみを誘発するのです。
このくしゃみは、花粉症の症状と同様に連続してでるので、かなり辛いです。
このようなことから、アカクラゲはハクションクラゲともいわれています。
アカクラゲによるくしゃみの予防法
くしゃみの予防法は、目の細かいマスクを使用して鼻に異物が入らないようにすることです。
あるいは、基本的なことですが、アカクラゲを避けることです。
アカクラゲは水温14℃以下を好み、発生時期は11月から5月なので、夏場よりも冬場に被害にあうことが多いのです。
釣り人やサーファーに注意が喚起されています。
釣りの場合、アカクラゲが釣りの仕掛けや餌につくと魚が釣れなくなるという漁業被害もあるそうです。
まとめ
くしゃみにつける薬はないので、くしゃみを避けるには、マスクしかありません。
マスクをつければ、多くの場合くしゃみを回避できます。
クラゲは観賞用としては神秘的で美しいです。
食用になるのは一部に限られています。
多くは、漁業への被害や海で人体を刺すという海の厄介者として扱われる生物なんですね。
一方では、まだ未利用な資源であるという見方もできます。
人体に影響を与える毒を利用して医療等への応用を検討してもよいと思います。