世界最長の生物といえば、シロナガスクジラを思い浮かべますよね。

記録では、全長34メートルの個体が確認されているそうです。

しかし、それを超える世界最長生物が深海に存在していたのです。

深海に潜むマヨイアイオイクラゲの生態について

深海 クラゲ 長い

その名はマヨイアイオイクラゲ!実に全長40メートルを超える長い帯のように深海を漂っている姿を確認されています。

主に太平洋,大西洋,インド洋,南極海などの深海に広く分布しており、19世紀には既にその存在が知られていましたが、生体の捕獲についてはいまだに成功例がありません。まさに神秘の生命体とも言えますね。

※画像はマヨイアイオイクラゲではございません。

マヨイアイオイクラゲの生体の構造について

マヨイアイオイクラゲはクラゲの中でもクダクラゲ目という分類に属します。私たちが普段よく見かけるクラゲは傘のような形状をしていますが、この種類のクラゲは多数の個体がつながりあった構造をしており、そのため細長い形になりやすいという特徴を持っています。

そして、この多数の個体それぞれが、捕食,攻撃,防御,遊泳,生殖などに特化した働きを持っており、それらが集合体となることで、ひとつの生物として成立しているのです。個体それぞれは、自らの働き以外のことはできません。

遊泳担当の個体はひたすら泳ぐだけで食事はできませんし、攻撃担当の個体はひたすら攻撃だけに専念します。そうやってパズルのピースのようにつながり合って共存しているようにも見えます。

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マヨイアイオイクラゲは捕獲ができない!?

小さな個体が規則的につながり合い、世界最長の長い形状をなしているマヨイアイオイクラゲですから、体はそのものの組織はとても繊細で、外部からの衝撃や水圧などの急激な変化により簡単に崩壊してしまいます。そのため、生体での捕獲も成功例がなく、標本などを残すのも困難なのです。

まとめ

たった一つの専門機能だけを持った小さな生物がつながり合い、ひとつの生命体となったマヨイアイオイクラゲ。なんだか組織を構成する人間の姿と思い浮かべてしまいます。

もっとも、人間は自分の役割だけを行うだけでは生きていけませんが。。。

深海という厳しい環境で他の生物と共存しながら生きていくための形だと考えると、小さな生命体の生きる力やたくましさを感じずにはいられません。

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