水中で生活する生物にとっては水の状態が命を左右しますので、飼育を始める際にはその生態をよく知った上で準備したいものです。

ここでは、クラゲの飼育に最適な水の環境について紹介します。

種類は色々!まずはクラゲ飼育用の水槽を探そう!

クラゲ飼育用の水槽や必要な関連商品とセットになったものなどが、比較的購入しやすい価格で販売されています。

お手軽なものはプラスチック製の小ぶりなものから、ミニアクアリウムのようなインテリア性の高いもの、最先端の機能を加えた高級水槽まで色々用意されているので、自分の優先度に合わせて選ぶことができます。

クラゲはプランクトンの仲間!自力で泳ぐのは苦手

プランクトンとは、遊泳能力が低く水中で浮遊生活を送る生物のことで、クラゲもこの中に含まれます

傘の部分が動いていると泳いでいるように見えますが、これは泳ぐというより体液を循環させる目的が主で、実際は海の流れに任せて漂っているのです

ポンプを使って自然な水流を作る

水槽内に水流ポンプを設置し、クラゲが漂う水流を作ってあげなくてはいけません。

この時に注意すべき点があります。

クラゲの体は繊細にできているので、水流が強すぎるとゼラチン質の体が傷付いてしまいます

ポンプから出た気泡が、クラゲに直接当たらないように加減しながら、フワフワと漂えるような環境作りが必要です。

また、クラゲが水流ポンプにクラゲが吸い込まれてしまう事故もよく起こります。

吸い込み口をスポンジなどで覆うなどの加工も大切になります。

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クラゲはデリケート!環境の変化にとても弱い!?

クラゲは水の環境に敏感です。

ほんのわずかな水質の変化にも反応し、すぐに異常が現れると言われます。

クラゲにとって最適な水環境を常に保てることが、長く飼育するための重要な条件になります。

ヒーターやクーラーで水温を一定に保つ

ほとんどのクラゲが暖かい水温を好みます

マミズクラゲは20~28℃、ミズクラゲは15~25℃、カラジェリーフィッシュは28℃など、種類によって適温が微妙に違いますので、あらかじめ把握しておきましょう。

温度管理のための温度計、ヒーターやクーラーの準備も必要です。

海水と同じpH環境を保つ

クラゲの飼育には海水が不可欠ですが、水道水に混ぜるだけで海水と同じpHになる海水の素や人工海水などを使えば、手軽に飼育環境が作れます

なお、水替えの時に急激に環境が変わらないよう注意しなくてはいけません。

まとめ

クラゲは飼育環境の管理に手間も時間もかかります。

寿命もそれほど長くないことも覚悟の上、愛情持ってお世話する気持ちが大切ですね。

そのためにはやはり、飼いたいクラゲの生態をきちんと把握することが第一です。

お手入れ次第ではワイングラスでも飼うことができるそうですので、自分の生活に合ったやり方を工夫するのも楽しいものですね。

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