私たち人間の体は、約60%が水で構成されています。
水分量は、新生児の時が一番多くて約80%、成長に伴い徐々に減っていき、老齢になると50%くらいになります。
クラゲはどうでしょう!クラゲ体の組織や水分量などについてご紹介します。
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クラゲはほぼ水分でできている!?
所説ありますが、クラゲは実にその95~99パーセントが水でできており、残りの半分ずつが塩分と有機物で構成されています。
プルプルとしたゼラチン質の成分はコラーゲンです。
コラーゲンといえば、お肌がプルプルする成分という印象が大きいですが、特にクラゲのコラーゲンは、ほかの他の動物の肉に含まれるものに比べ、吸湿性や保水力が3~4倍高い良質なものなので、各方面での活用が期待されています。
クラゲコラーゲンはガン撲滅にも役立つ!?
このクラゲコラーゲンの効能には 免疫物質分泌を促進される力があるという研究結果もあります。
愛媛大学農学部の研究結果によると、人間のリンパ球にクラゲコラーゲンを加えると免疫物質の分泌が高まり、ウィルス撃退物質が100倍、ガン細胞に有効な物質も17倍分泌されたそうです。
肌のエイジングケアや医療にも役立つ!?
クラゲコラーゲンは皮膚再生能力が高いということで、美容効果だけでなくヤケド治療など再生医療の分野での活用も期待できるため、様々な研究が重ねられています。
水分が多いからこその可能性がいっぱい!
現在市販されているコラーゲンは、牛や豚の硬い組織を加工して抽出されています。
一方クラゲは組織が柔らかく水に溶けやすいので、シンプルな手順で質のいいコラーゲンが抽出できるのです。
また、この水分を抜いて乾燥させたものも、その特性から様々な可能性が広がっています・
食感が楽しいクラゲ料理!
食用としてのクラゲは、乾燥させたものを用います。
コリコリとした食感が楽しく、中華料理によく使われていますが、目立った高い栄養素は含まれていません。
日本では食用にできるクラゲは6種類ありますので、食感の違いを比べてみるのもいいですね。
漢方としての効能も!
乾燥させたクラゲ、漢方では体内の水分のバランスを整えたり、血行を良くする作用あります。
生理不順やむくみの改善、二日酔い、高血圧、便秘などの症状に効果があります。
クラゲチップが地球を救う!?
愛媛大学と企業の共同研究により、クラゲの高い保水力に着目した土質改良剤「くらげチップ」が生まれました。
天然のクラゲを乾燥させたものですが、家庭でも、鉢植えなどの土に混ぜて使うと、水やりの回数も減らせるし肥料代わりになるという利点があります。
最終的には生分解されて土に還るため、環境にとても優しいという特徴もあり、将来的には砂漠の緑化計画にも貢献できるよう、さらに研究が進んでいます。
まとめ
食用から薬膳、そして土質改良剤にまで、くらげの利用方法が広がっていることに驚きます。
自然のものを有効活用して、人間にも地球にもやさしい商品を作り出していくことにより、新たな市場が生まれ経済も発展していく・・・と考えると、クラゲの存在価値が一気に上昇しますよね。
これからのクラゲ産業から目が離せない!?