食物アレルギーには、すぐに症状の現れる「即時性アレルギー」と4時間以上、場合によっては半日近く後に出てくるアレルギーを「遅発アレルギー」の二種類があります。
即時性ですと食べてすぐに症状が現れるので、症状と食事の関連性がわかり易いですが、遅発性では原因となる食べ物が分かりにくいのです。
発酵食品で健康食品のイメージのある納豆でアレルギー?
実は、納豆のネバネバ「ポリガンマグルタミン酸(PGA)」が原因で、遅発性アレルギーが起こるのです。
クラゲと納豆の意外な関係
納豆を食べた後、こんな症状に要注意!
遅発性アレルギーは食後すぐに現れませんが、同じものを食べた時に同じように現れます。
半日前に食べた食品のアレルギーはなかなかわかりません。
症状は体調や食べ方、食べる量によっても、症状、強さ、出る時間が変わります。わかりにくいですね。
確認のためには食事日記をつけるのが確実です。
食事内容と量、症状の現れた時間、症状について記録します。
運動した、歩いた、など身体活動についても書くとなお良いです。
納豆に含まれる「ポリガンマグルタミン酸(PGA)」は、消化に時間がかかるとされ、症状が現れるのが遅いのが特徴です。
概ね4時間から8時間とされていますが、遅い人では半日以上かかる場合もあります。
気になるその症状とは
下痢、嘔吐、じんましん、呼吸困難、最悪の場合は意識を失います。
納豆で意識を失うなんて恐ろしいですね。
クラゲとどういう関係があるの?
納豆アレルギーの人にサーファーやダイバーが多いのです。
その中の人たちは、クラゲに刺された経験を持つ人が多くいました。
実は、納豆に含まれるPGAはクラゲにも含まれているのです。
クラゲに刺されるたびに、PGAが体内に注入されているのですね。
PGAは注入されて入ってくるだけではなく、食用とされる中華サラダに入っているクラゲにももちろんあります。
人体に無害と考えられているため、添加物として多くの食品や化粧品、ダイエット食品にも含まれています。
納豆アレルギーの方や心配な方は「ポリガンマグルタミン酸」または「PGA」の表示がないか、食品表示を確かめましょう。
まとめ
クラゲに刺されると、痛みや腫れなど不快な皮膚症状だけでなく、納豆アレルギーにつながるなんて驚きますね。
できるだけ刺されないように気をつけたいものです。
クラゲに刺されたことがないから納豆アレルギーにならないというわけではありませんし、クラゲに刺されたからすぐに納豆アレルギーになると慌てなくても大丈夫。
症状がないかを確認し、おかしいなと思ったらアレルギーの専門医を尋ねましょう。