お盆を過ぎるとクラゲに刺されるとよく言われますね。実はクラゲは一年中います。
8月のお盆の時期に成長期を迎えるクラゲが多いので、お盆になったら急に現れるように見えるのです。
クラゲはふわふわと漂うように泳ぐ姿にとても癒される素敵な生き物ですが、海水浴場では遭いたくない生き物トップワン!
クラゲに刺されて痛かった!腫れた!病院へ行った!という人も少なくないでしょう。
海の中では見つけづらいため、刺されるまで気がつかないことが多いのです。
一口にクラゲといってもいろんな種類がいます。
実はとっても強烈な、危ない毒を持ったクラゲもいるんです。
どんなクラゲがどんな毒を持っているのでしょうか?
ほんとに危ない毒を持ったクラゲって?
遭遇しやすいクラゲ
一番多いのがミズクラゲです。
名前の通り海水に溶け込むような半透明で触手も短めです。
毒性も強くなく、ちょっと痒いかな?というぐらいです。
痛みや腫れは少ないですが、柔らかくて敏感な場所を刺された時やアレルギー体質の方は注意が必要です。
アンドウクラゲも海水浴場でよく見かけます。
クラゲ刺されたという場合、もっとも多いのがアンドウクラゲです。
ほとんどの人が痛みやミミズ腫れを経験します。
傘部分は2〜3センチと小さいですが触手が20センチぐらいあります。
小さいので海面からぱっと見では見えにくいので避けるのが難しいのです。
どちらのクラゲも刺されたら、真水ではなく海水でよく洗います。
市販薬はステロイドの入った軟膏が良いでしょう。
石鹸やボディーソープは使わず、こすらないでシャワーで優しく洗い流すようにします。
炎症や水疱は1〜2週間でよくなりますが、腫れがひどい場合やアレルギー体質の方は念のため、皮膚科にかかるのが安心です。
このクラゲが危ない!
カツオノエボシは暖かい海にいます。
岸に打ち上げられていることもあります。
透き通った青色をした10センチぐらいの体に短めのたくさんの触手を持っています。
猛毒を持ち、刺されるとミミズ腫れだけでなく、発熱や全身の倦怠感など重い症状を引き起こします。
浜辺に打ち上げられても毒はありますから、絶対に触ったりしないようにしましょう。
万が一刺されたら、海水でよく洗いすみやかに医療機関を受診します。
ハブクラゲは主に沖縄周辺にいるクラゲです。
ハブの毒に匹敵する猛毒を持つとされています。
傘の高さは1センチから20センチですが、触手は2メートル以上と長く、触ると絡みついてきます。
身体が動かなくなるほどの激痛に見舞われます。
沖縄ではハブクラゲよけのネットが設置されている海水浴場もあります。
ハブクラゲ注意報が出されている場合は、海水浴場の指示に従いましょう。
応急処置には食酢が効きます。刺胞という毒の針の入ったカプセルを溶かして身体に毒が入るのを防ぎます。
応急処置が済んだら、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
場合によってはアナフィラキシー症状など命に関わる全身症状が起こる場合があります。
まとめ
どんなに気をつけていてもクラゲを完全に避けるのは難しいです。
ウエットスーツを着れば刺されないと言いますが、海水浴場では可愛い水着やおしゃれを楽しみたいのも事実。
刺された人の体質や体調によって思いもよらない症状や炎症が引き起こされる場合もありますので、アレルギー体質の人は特に注意しましょう
「クラゲに刺された」というとよくあることのようですが、痛みや炎症など皮膚症状だけでなく、気持ちの悪さやめまい、発熱、最悪の場合はショック症状を起こし呼吸困難など重い症状が現れることもあります。
おかしいと思ったらできるだけ早く医療機関へ行きましょう。
いざという時の対処法を知って、海水浴を楽しみましょう!