クラゲの飼育は難しく、注意すべき点が多いです。
クラゲは環境の影響を非常に受けやすく、変化に弱い動物であるという認識が必要です。
まず海水ですが、水質、水温、PHの因子に気を付けましょう。
また光、水流、餌が必要で、熱帯魚との共存はできません。
このようなことに注意して飼育しますが、異常が発生することがあります。
例えば、水流ポンプから出た気泡がクラゲの傘に入ることがあります。
このときは気泡がクラゲの傘を破る恐れがあるので、傘をひっくり返してあげると良いです。
動きが鈍いときは、水質と水温を確認しましょう。
餌の与えすぎは、水質を悪くします。
クラゲが縮んでしまうのは水質の悪化が原因です。
また、クラゲの傘が、雨傘のお猪口になった状態の逆になることがあります。
すなわち、クラゲの傘がひっくり返るという状態です。この時の原因と対策を考えてみます。
クラゲガみんな逆さまだったん… pic.twitter.com/V50GEEVMnN
— ウジなさん (@SERISERIsan) 2017年8月28日
クラゲの傘がひっくり返るのは空気のせいではない
クラゲの傘がひっくり返るのは、空気により飛ばされたのではなく、水質悪化のせいです。
水中のリン酸が蓄積されると、傘が裏返ってしまうことが知られています。
水質や水温、比重が安定しないときで、水換えをしたときに起こりやすいのです。
クラゲの傘がひっくり返るトラブルの解消法
落ち着くまで少し様子を見ることが必要で、次のことをチェックしましょう。
比重計で比重が1.020~1.023の間を保っているかどうかをみます。
水温が25℃前後で保たれているかどうかを確認し、水換えの頻度と飼育容器に問題がないかどうかを調べましょう。
餌の与え方と飼育容器の汚れ具合を見ておき、確認が終わったら、原因がほぼ特定されるので、それに見合う対策を施します。
多くの場合、水の交換で切り抜けられます。
水を容器の半分以上を交換して、飼育容器内の掃除をし、2日で症状が回復しなければ、クラゲを飼育容器から隔離してきれいな海水に入れ様子を見ます。
飼育容器が大きくなければ、症状が回復してからも数日間は、水の交換を続けましょう。
その後も週1~2回の交換を行ってください。
まとめ
トラブルを見ると、クラゲが水に対してデリケートであることがよく分かります。
飼育容器内は海と違って、水質や水温などをクラゲが自分の体に合わせて選択し、移動することができないから、その分、飼い主が注意しなければならないことになるのです。